1時間の作業効率を上げる


こんにちは!中等部教室長の内田です。
今回は、「1時間の作業効率を上げる」についてお話しします。
「1日何時間勉強をするといいですか」 は正しくない?
「1時間の作業効率を上げる」というのは、受験でも仕事でも必須な作業です。
よく生徒から「1日何時間勉強をするといいですか」と聞かれますが≪1日3時間の学習で30ページをこなし、1週間でテキストを1冊できる子≫と≪1日3時間の学習で3ページをこなし、1週間で21ページしか進まない子≫が同じ時間勉強をして同じ結果が生まれると思いますか?
作業が遅い人はよく「丁寧にやりたい」といいます。
確かに…確かに「丁寧にやる」ことはすごく大事です。
1時間の作業量ばかりを意識すると本末転倒になることが、勿論あります。
そのことについては、また後日書かせて頂きます。
しかし、丁寧なのは大事なのですが1時間でプリント1枚は遅すぎますよね???
何も私は気合が足りていないなんてことが言いたいわけではないのです。
1時間の作業量の意識もしましょうとお伝えしたいので
具体的には
※部屋は片付いていますか?
※調べものはすぐにできる環境ですか?
※椅子の高さは大丈夫ですか?
※途中休憩は多くないですか?
※読書・書写スピードは大丈夫ですか?
などなど
丁寧に行っても改善できる個所はいくつもあります。
今回はその中でも「読書・書写スピード」について、もう少し細かくお伝えしていきたいと思います。

「読書・書写スピード」を上げる為には ?
「読書・書写スピード」を上げる為には「一文一見」を意識して取り組みましょう。
「一文一見」とは、瞬発的に覚える文章量のことです。
たとえば『私は先日、道志の森へキャンプをしに行きました。』という文章があります。
これを紙に書き写してください。
・・・・・
・・・・・・・・・・・
はい、では紙に書き写した際に
あなたはこの『』内の文章を
〚何回確認しましたか??〛
大人であれば1回もしくは2回だと思います。
しかし、この書き写し
作業スピードが遅い方は20回以上、文章の確認を行っているのです。
どうしてそうなるのか
それは文章を
«文字ごとに認識しているのか»
«語句ごとに認識しているのか»
«文節ごとに認識しているのか»
«文章ごとに認識しているのか»
の違いなのです。
「私」確認
「は」確認
「先」確認
「日」確認・・・・・と書き写しを行う方
「私は」確認
「先日、」確認・・・・・と書き写しを行う方
「私は先日、」確認
「道志の森へ」確認・・・・・と書き写しを行う方
このように
「瞬発的に記憶する情報量」の違いで
作業効率は各段に変化します。
速読ではこれを
「文字」→「語句」→「文節」→「文章」→「段落」→「文」
で捉えられように鍛えていきます。
瞬発的に記憶できる情報量= 暗記(記憶の定着)
この瞬発的に記憶できる情報量は
勿論、暗記(記憶の定着)にも影響してきます。
例えば
「recycle」という単語を覚える際に
「r…e…c…y…c…l…e…」と3回書き出すのか
「re…cycle」と3回書き出すのか
「recycle」と3回書き出すのか
効率が全くことなってきます。
これは日々の意識で徐々に成長していきます。
板書をする時や読書のする時に
瞬発的な記憶を意識して取り組んでみましょう。

毎日、新聞の社説を書写するのも効果的です。
新聞の社説を書写するなんて直接、勉強には関係のないことかもしれませんが
後々の作業効率がぐんと上がります。
もちろん、部屋の片づけも勉強には直接関係ないですが後々の作業効率に大きく影響していきます。
フレスタの存在価値もここにあります。
進学塾フレスタという存在もそうかもしれません。
正直、勉強なんて一人でできます。
しかし、あなたの学習効率は各段に上がるでしょう。
このようにただスピードを上げるのはありません。効率を上げて作業量を上げるのです。
人の頭の良し悪しの差はそんなに大きく離れておりません。
だからこそ24時間の使い方次第でテストの結果に大きな差が生まれるのです。
「毎日たくさん勉強しているのになかなか成績が伸びない」
とお悩みの方は一度、「1時間の学習量」の振返りをしてみては如何でしょうか。